ホラー映画好きのトシ先生が、独断と偏見で診断と鑑別をした「ホラー映画で学ぶ東洋医学」シリーズ。第8回は、日本でも海外でも大人気のこの方たち「ゾンビーズ」の皆さんです。
基本複数なので「ゾンビーズ」ですね。
今回は、その「ゾンビーズ」を独断と偏見で診断と鑑別をしていきましょう。
私(トシ)もゾンビホラーは大好きです。ドラマに映画にゲームに大人気、海外でもゾンビ好きは多いようですね。
共通するのは「ひたすら良く食べる」ことです。
実は、元々ゾンビは人を襲いません。犯罪者を処刑するだけでは生温いとの事で、死んだ魂を逃がさずに労働力にする刑罰を受けた人たちなんです(実話)。
それを腐った死なない化け物が人を襲うと怖いかな?と映画になったのが「ナイト・オブ・リビングデッド」ですね。死んでいて繁殖は出来ないので「性欲」はなく、疲れないので「睡眠欲」もありません。
本来は「食欲」もありませんが、ホラー映画では「食欲だけ」あります。(襲う為です)
東洋医学でも、「食べても食べてもお腹が空く」状態を「消穀善飢」と言います。
「ゾンビーズ」は胃の熱が暴走しています!肌や肉もただれているので「脾」の状態も最悪ですね。更に、先天の精は無いので「腎」に関係するので腐臭も漂っています。
腐っているので、治療は難しいかもしれませんが、まずは「胃」や「脾」の治療が第一優先ですね。
胃の熱があるので、鍼で経絡の水穴や胃の経絡(特に下肢)を使った治療が良いかもしれません。
胃熱は消穀善飢だけでなく、「胃酸過多」や「逆流性食道炎」なども起こします。食べすぎやお酒の飲み過ぎ、ストレス等は胃熱の原因になります。
飲みに行って締めにラーメン!も熱からの消穀善飢になりますが、朝方の繁華街には、酔っぱらってゾンビみたいな方居ませんか?
それ以外にも食べても満足できない方や、食べてるのに痩せてしまう方は病んでいるのは胃だけでは無いかもしれません。
放っておくと胃や腸だけでなく「脾」や「腎」も痛めた、完全な「ゾンビ」になる前に受診をおススメします。