「血の巡りを整える鍵は足首に?長野式で頻用される『中封』のチカラ」


ツボのお話 〜中封(ちゅうほう)〜

こんにちは、岩島鍼灸院の岩島です。

今日は、長野式治療においてとても頻繁に使用するツボ、「中封(ちゅうほう)」についてご紹介します。

「中封」は、足の内くるぶしのすぐ前あたりに位置するツボで、「肝経」の上にあります。そして、このツボの特性は「金穴(きんけつ)」であること。東洋医学では、(木)(火)(土)(金)(水)といった五行の概念を経絡にも応用しており、中封は肝経の中で「金」の性質を持つ重要なツボです。


■ 中封の特徴:瘀血(おけつ)と深い関係

中封は、瘀血の治療にとてもよく使われるツボです。

瘀血とは、血の巡りが悪くなって滞っている状態を指します。
例えば、

  • 生理痛が強い
  • 目の奥の重だるさ
  • 慢性的な肩こりや首の痛み
  • 顔色がくすむ
  • 手足の冷えやしびれ
    など、血の巡りが悪くなっている方には、中封に強い圧痛が現れることがよくあります。

■ 中封の“痛さ”は、肝のサイン

このツボが敏感になるのは、肝経の気の流れが滞っている時
肝の経絡は、感情とも深く関係していて、特に「怒り」や「ストレス」で反応が出やすくなります。

「最近イライラが続いてるな」「感情がうまく消化できていないな」
そんな時に中封を押してみると、ズンと響くような痛みがあるかもしれません。

これは、肝気(かんき)の流れが滞り、瘀血の状態を引き起こしているサイン。
中封を使って肝の気を整えることで、血の流れもスムーズになっていきます。


■ 長野式での使い方

長野式治療では、「金穴」の中封を使うことで、肝経の調整を行います。
金は木を制す、という五行の関係を利用し、過剰に昂った肝の気を整える働きも期待できます。

また、瘀血の改善には、中封を中心にしながら、全身の流れを見てアプローチしていきます。腹診や脈診の反応を見て「中封が今、必要なツボかどうか」を判断し、的確に刺激することで、全身のバランスが整っていくのです。


■ 最後に

足首の近くにある、ちいさなツボ「中封」。でもその小さな一点が、全身の“血の巡り”を大きく変える力を持っているとしたら、ちょっと面白いと思いませんか?

日々の疲れやストレスで、知らず知らずのうちに「肝」が滞ってしまっている現代人。
中封は、そんなあなたの“流れを整えるスイッチ”になるかもしれません。

気になる方は、ぜひ一度、中封のツボを押してみてくださいね。思いがけず痛かったら、それは身体からのサインです。


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