ホラー映画好きのトシ先生が、独断と偏見で診断と鑑別をした「ホラー映画で学ぶ東洋医学」シリーズ。第6回の今回は、第2回で登場したある人のお母さん「佐伯伽椰子」さんです。
フルネームだと「誰?」でしょうが、俊雄くんのお母さんと聞くとピンときませんか?
色んな人にトラウマを与えた声と見た目のインパクト。
今回は「伽椰子」さんを独断と偏見で鑑別、治療していきましょう。
色んな人に八つ当たりしていく「伽椰子」さんの最初の犠牲者は、、、なんと息子の「俊雄くん」です。
彼も首謀者ではなく、被害者の一人なんですね(もしくはDV父から救いたかったか)。
自分の近くに来れば誰かれ構わず呪っていく。触るもの皆傷つけるギザギザハートな「伽椰子」さん。
彼女は生前からストーカー気質で粘着質で、、精神的に不安定なウツ気味で、血の気がないというか、出血だらけですね。血の流れも悪く目元はクマでギョロギョロ、痩せている感じです。
「脾虚肝実」な感じですね
「脾」は出血を抑える「統血」の作用や、胃と関係して消化吸収の関与します。
「脾」が弱る事で抑えられていた「肝」は枷が外れ暴走している状態です。
だから、「脾」の出血に「瘀血」のクマに、目が目立つほど「脾胃」で痩せてしまってますね。
以前ジェイソンさんは「肝実」とお話ししましたが。純粋にカッと熱くなるジェイソンさんに比べて、モンモン、ジワジワと熱が溜まるタイプです。
彼女は「肝」の前に「胃と脾」を元気にしてあげないといけません。胃の気を正常化させて、消化吸収を助けないと「肝実」の症状は一時しのぎの治療にしかなりません。
いくら治療しても良くならない人は、根本的に治療方法を見直してみても良いと思います。
伽椰子さんは少し時間がかかりそうですね。もちろん、「脾虚」だけの場合もあります、食欲不振や食べてるのに痩せてしまっている人や、内出血が多いなどはまず、「脾」が疑われます。
「脾虚肝実」は「脾虚」の症状が進行して「肝」に波及した状態。そのため、伽椰子さんは治療に時間がかかります。
劇中で「可もなく不可もなく、美人でも不細工でもない」と揶揄されている伽椰子さん。もしかしてしっかり治療すれば髪も自然なパーマなので、「ユルフワ系美女」になったかもしれません。