治療は限られた時間内で行なうものだからこそ必要な技術
こんにちは、岩島鍼灸院の岩島です。
今日は少しマニアックな話になりますが、鍼灸師にとってとても大切な「片手挿管」という技術について紹介します。
「片手挿管ってなに?」と思われた方も多いかもしれません。
実はこれ、患者さんにとっても大切な技術なんです。
「片手挿管」ってどういうこと?
鍼灸で使う鍼はとても細く、扱いが繊細です。
鍼を「鍼管(しんかん)」という細い筒に通して、そこから体に打っていくのが一般的な方法です。
慣れていないと、鍼を1本1本取り出して、両手で慎重に鍼管に入れて……と、どうしても手間取ってしまいます。
ですが、熟練の鍼灸師はこれを片手で、しかも素早くスムーズに行います。
これが「片手挿管」と呼ばれる技術です。
「片手でできる」と何がいいのか?
この技術が身についていると、治療のテンポが非常に良くなります。
無駄な動きが減るので、鍼を打つべき場所に意識を集中できるし、治療そのものに没頭できる。
それは患者さんにとっても、心地よく安心できる治療体験につながります。
一方で、片手挿管ができないと、治療の流れがぎこちなくなり、リズムも崩れがちです。
「鍼ってなんとなく怖い…」という印象を持っている方にとっては、こうした動きの自然さが、安心感につながることも多いのです。
実際の動画をぜひご覧ください
実際に私が片手挿管をしている様子を動画に撮ってみました。
たった数秒の動作ですが、細い鍼を素早く、そして丁寧に扱う技術が詰まっています。
鍼灸は「知識」だけでなく「手技」が命
鍼灸は、東洋医学の理論だけでなく、日々の積み重ねで磨かれていく技術の世界です。
片手挿管のような動作ひとつひとつが、治療全体の質を底上げしていきます。
こうした裏側を知っていただくことで、「鍼灸って職人の技なんだな」と思っていただけたら嬉しいです。