鍼灸って、実は施術のやり方が鍼灸師ごとにかなり違うんですよ。ご存知でしたか?
「鍼を刺すだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はその「刺し方」や「どこに打つか」、「どういう順番でやるか」まで、鍼灸師によって考え方が全然違うんです。
大きく分けると、鍼灸には3つのタイプがあります。
- 現代医学的な鍼灸
これは、西洋医学の考え方に基づいて、痛みがあるところに直接アプローチする方法。例えば、肩こりなら肩に、腰痛なら腰に鍼を打ちます。 - 東洋医学的な鍼灸(古典派)
これは、患者さんの体質を見て、根本的なバランスを整える方法。例えば、「冷え性の人の腰痛」か「ストレスが多い人の腰痛」かで、使うツボが変わるんです。 - 折衷派(ミックス型)
これは、両方の良いところを活かす方法。まず体質を整えてから、局所にもアプローチするという流れです。
ぎっくり腰の場合、どんな治療をする?
たとえば、ぎっくり腰になったとします。強い痛みで動くのもツラい…。こういうとき、鍼灸師のアプローチの仕方が違ってきます。
- 局所派の先生なら、腰の筋肉を緩めるために、痛みがある部分に鍼を打つことが多いです。ただし、炎症が強い場合は、逆に悪化することもあるので、賢明な先生なら局所は避けて、股関節などに刺すかもしれませんね。
- 古典派の先生なら、「そもそもなぜ腰を痛めたのか?」を考えます。体質的に「冷え」や「気の巡りが悪い」ことが原因なら、足やお腹、背中など、腰以外のツボを使って全身を整えます。
- 折衷派の先生なら、「まずは体質を整えて、その上で必要なら腰にも鍼を打つ」という形になります。たとえば、全身のツボを使って炎症をできるだけ抑えてから、腰の動きを出せるように、鍼を打つ、みたいな。
どのやり方が正解なの?
「結局、どのやり方が正しいの?」と思うかもしれません。でも実は、「どれが上」という話ではないんです。
ただ、個人的には「体質まで見て治療ができる鍼灸師のほうが、幅広い人に対応できるのでは?」と思っています。鍼灸は、単に痛みを取るだけではなく、「どうして痛みが出たのか?」まで考えることができるのが強み。だからこそ、患者さんの体質や生活習慣も含めて治療できるほうが、より良い結果につながることが多いんじゃないかと感じています。
鍼灸って、こうして見るとけっこう奥が深いんです。もし「どんな治療が合うかわからない…」と思ったら、鍼灸師とじっくり話して、自分に合うスタイルを見つけるのがいいかもしれませんね!