熱中症警戒アラートが連日報道される中、熱中症予防対策として体を冷やす、水分補給、電解質補給、この3点がよく言われます。
体を冷やす(暑いから)、水分補給(汗かくから)、、
電解質補給 ⇐ (これ何?)
そう、電解質ってよく分からない、
とりあえず塩分補給すればいいのかな?って思ってませんか?最近は経口補水液なるものが薬局にも売られているので、分かりやすいですが、それぞれ説明していきましょう。
熱中症は体温が上昇して、自分で体温を下げるのが上手く出来なくなっている状態です。
発汗は気化熱の作用を利用した身体を冷やす冷却装置です。それでは冷やしきれない場合、涼しい所に退避し、身体の中を血液を使って冷やすために血管の大きい、わきの下や太ももの付け根を冷やす。
水分補給と冷却は分かりやすいですね。
電解質は、電気を通すイオンであり、この電解質イオンは電気を伝えやすくする物質なんです。体を動かす時に脳からの命令を神経から各筋肉に微弱な電気信号として伝えています。
更に筋肉が動く時にも電気を使い、心臓なども筋肉でできています。
電解質イオンが減ると、脳からの伝達が上手くいかず、足がつったり、身体が痙攣したり、酷いと心臓が上手く動かない。動悸や、脳に血液を送れず眩暈なども起こします。
最悪の場合、意識はあるけど、身体が震えて動かない、自分で涼しい所に退避も出来ないようになります。
熱中症が起きてしまったら、経口補水液が一番ですが、休憩時などの飲物で私からオススメしたいのは「梅昆布茶」。塩分とカリウムの補給に良いですし、内臓を冷やしがちな夏に、ゆっくりと内臓を温めてくれます。
注意するものとしては、スポーツ飲料です。意外と糖質も多め。糖質が多いと、飲んだ時に吸収が遅くなってしまいます。飲みやすいけれど、即効性は低いんですね。
また、アルコールは分解に水分が使われてしまうため、ビールは水分補給になりません!!お気をつけ下さい。
(熱中症予防のため、首と耳の裏を冷やしているのは、治療院の看板犬『金太郎』です)