関東地方は、まだ梅雨明けもしていませんが、
暦の上ではもう「夏」。
陰陽は双方のバランスで成り立っていますが、
陽が多くなる(極まる)夏は、東洋医学で「心」の季節と言われます。
心は、生命にとって最も重要な「神(しん)」を持っていると考えられています。
神は、知覚、記憶、思考、意識、判断などの精神活動を支配。
五臓六腑が調和を保って活動させており、
人の心身すべてを主る「心」は、例えて「君主の官」と言わます。
また、心は「血液を全身にくまなく行きわたらせる」働きがあります。
そのため、機能が損なわれてしまうと、
血の巡りが悪くなり、顔の色つやが悪くなります。
また、汗をかかなかったり、反対にむやみに汗がでるようになってしまいます。
他にも、
味覚異常・言語障害といった舌に関連する症状
脉拍の異常、動悸、胸痛、不眠症、めまい、健忘、のぼせ
気分が落ち込んだり、逆にハイテンションになってしまう躁うつ病など
といった症状が出てきたりします。
原因は、感情が高ぶって生じる精神的なストレスや過労、
体内や外からの熱によって不具合がでやすくなります。
では、どうするか。
行動や心に余裕が持てるように、生活を整える
働きすぎない
食べ過ぎない
暑い場所に長時間身を置かない、などが大切です。
暑いときは、普通に暮らしているだけで疲れてしまいますよね。
一年で一番、陽が極まる夏は、ただでさえもパワーが必要な季節。
強すぎる「陽」に振り回されないように、自らを整え調整していきましょう。